きれいの手びき #007 〜新生活の不安を追い払う~

2023.04.14
あなたの美しさをつくりだしている源はなんですか?

おいしいものを食べたり、可憐な花を見たり、ふとした人の優しさに触れたり、はたまた「推し」の動画を見たり……。
朝夕のスキンケアとともに、薄いミルフィーユを重ねるように、心が動く日々の小さな幸せも、きっとその要素になっているのではないでしょうか。

このコラムでは、そんな「美しさの源」になるような、毎日の暮らしで実践できるシンプルなアイデアや、季節のミニ知識をお伝えしていきたいと思います。

心がザワつきがちな日を軽やかに過ごすには。

新生活が始まるこの季節、いろんな変化にワクワクしつつも心がなんだか落ち着かない……。そう感じることはありませんか?マスクの着脱が自由になり、表情や顔つきが周りにさらされてしまう。感情をうまく隠してくれていたものがなくなり、まるで裸になったような気恥ずかしさで日常を過ごしていることに、少し疲れていませんか?今回はそんなプチストレスをスピーディに手軽に解決してくれる「ウェルネス・アイディア」をご紹介します。

心を整えるウェルネス・アイデア 3Tips

Tip1. 口角を上げて脳を騙そう
楽しさや嬉しさを感じていなくても、口角を上げることを心がけましょう。すると、脳が「本当に笑った」と勘違いして、幸せホルモンといわれるセロトニンを分泌します。これだけで気持ちが軽やかになるはず。人間の脳は騙されやすいんです。気分が沈みそうなとき、イライラするとき、頑張ってちょっと口角をあげてみてください。うまくいかないときは指を添えて口角をグッと上に向かせてみてもOK。人間には「他人の動作を真似る性質」があるので、あなたが笑顔でいれば周りにもその輪が広がります。

Tip2. 10分程度の単純作業で脳の整理
イライラしているとき、むしゃくしゃするときの簡単解決法。それは単純作業です。淡々と体を動かして、今に集中(マインドフルネス)してシンプルな作業をすることで、脳が少しずつクリアになっていきます。適した時間は10~20分間。オフィスにいるなら、机の上の整理、棚の片付け、テーブル拭き。家であれば、窓拭き、皿洗い、掃除機かけなどが良いと思います。家事や片づけなどの単純作業で手を動かすことで、自律神経が整い、心に落ち着きが戻ってきます。

Tip3. 不安を感じたら「早歩き」
有酸素運動が体に良いことはわかっていても、ウォーキングとなると時間やタイミングを確保するのが難しいと億劫になりがちではないでしょうか。でもこの「歩く」という動作は、脳に良き影響をもたらしてくれるもの。ネガティブな思考が襲ってきたり、不安な気持ちになったりしたら、「15分の早歩き」をオススメします。歩く刺激が頭脳の回転をシャープにし、ポジティブ思考を生むといわれています。悶々としそうなときこそ、軽やかに早歩きウォーキングを!


いかがでしたか。新生活のプチストレスは、プチアイディアで解決。少しずつ心身のバランスを整えてウェルネスに過ごしましょう。


illustration:CHIHIRO YOSHII
WRITER
岡村 貴子 - Okamura Takako -
日本第一号のオーガニックコンシェルジュ。現在は企業のウェルネスデザイン研究所の所長を務め「仕事も暮らしも自分のウェルネスは自分でデザインする」ことを推進している。植物療法士、キャリアコンサルタントなどとしても活動する。著書に『おつかれ女子のウェルネス手帳』(幻冬社)、『オーガニック入門』(ソニーマガジンズ)。