差がつく グルメカタログ-手土産編- “美味しい”手土産 vol.8 日本橋・三越前周辺で買うべき手土産3選

2022.10.17
フードライターの藤井存希です。
飲食店取材とともに、私のライフワークの一つとなっているのが、“美味しい”のお取り寄せ。
雑誌の連載に加え、百貨店の食品カタログも担当しているので、全国の“美味しい”情報がいち早く届き、お仕事だけでも毎月100点以上の撮影をしています。(厳密にいうと、撮影はカメラマンが行い、私は試食しているだけですが…笑)。
meethサイトでは、「美」×「食」に関心の高い皆さんへ、美食のお取り寄せ・手土産情報をお伝えしていくので、気になるものがあったらぜひご賞味を。

東京駅に近く、銀座も目と鼻の先。
老舗店や、三越や髙島屋など大手百貨店の本店も立ち並ぶ日本橋。
近年は、映えスイーツ「KUMO®」の整理券を求め朝から行列ができる『ザ マンダリン オリエンタル グルメ ショップ』や、フレンチの巨匠、アラン・デュカスが手がけるチョコレート専門店『ル・ショコラ・アラン・デュカス』など、新たな人気スポットも加わり、手土産事情も新旧にぎわっています。
今回はそんな新旧情報をバランスよく、老舗店の最強わらび餅から、これまでの概念を覆す新たなお稲荷さん専門店まで、日本橋・三越前エリアの美味しい手土産リストをお届けします。

ふかふかのお揚げから、ジュワッとお出汁がこぼれるお稲荷さん。

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「だしいなり」に出会ったのは、ある雑誌の手土産企画。
好感度抜群の女性タレント・佐藤Sさんにお気に入りの手土産を伺ったのがきっかけです。
もともとお稲荷さんが好きで、あらゆるお店で食してきましたが、お稲荷さんの概念が変わったのは初めて。

「むぎゅっとひと口頬張った瞬間に、優しくて旨味いっぱいのお出汁がこれでもかと溢れてきます」という彼女の言葉通り、ふかふかで分厚いお揚げの食感は、“むぎゅっと”が言い得て妙。
お揚げもさることながら、たっぷり煮含めた特製の鰹出汁もとても上品な味わいなのです。

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それもそのはず、この奇跡のお稲荷さんを生み出したのは、福岡で30年以上続く日本料理店で、
食事の締めに提供していた稲荷寿司が評判となり、だしいなりの専門店『だしいなり海木』として関東初出店したのだそう。

九州は熊本県南関町の名物「南関揚げ」に、日本料理で培った技術が融合し、完成したのが「だしいなり」です。

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今回撮影のため商品を買いに日本橋店へ伺うと、2021年末に新たに発売された、お出汁をたっぷり煮含んだ油揚げの缶詰「海木ほのじ・ほ」の存在を知りました。

缶詰なので賞味期限は半年と長く、お皿に移してラップせずに60秒レンジでチンするだけで、おつまみにも、ご飯に乗せて楽しむこともできます。
粉山椒付きで、「だしいなり」の味わいを自宅で再現できる一品。
コロナ禍にどうしても買いにくることができなかった方はお取り寄せもできるので、朗報ですね。

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目印は赤にキツネのお稲荷さん印。
新しいお店が立ち並ぶ「コレド室町テラス」の1階なので、お買い物帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
■Product
「だしいなり」 4個入 ¥1,296、8個入 ¥2,592
油揚げの缶詰「海木ほのじ・ほ」 1缶 ¥1,080(すべて税込)

■Shop
だしいなり海木 日本橋店
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町3-2-1 コレド室町テラス1階
03-6262-7824

https://kaiboku.jp/
https://www.instagram.com/dashi_inari_kaiboku/

300年以上の歴史を誇る老舗和菓子店の名物「久壽もち」。

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数多の名店を有する日本橋の中でも、(勝手に)御贔屓にしている逸品がこちら。
300年以上の歴史を誇る老舗『江戸風御菓子司 日本橋 長門(ながと)』の「久壽もち」です。

ひと口食べれば、口あたりの柔らかさと、繊細なコシが感じられ、他にはないくず餅だということがわかります。

ちなみにこの時は、1包みの1/3量を盛り付けました。
1包み2〜3人前の目安ですね。

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代々、徳川将軍家の菓子司として菓子製造に携わってきた『長門』は、その歴史からも、一目置かれる存在。
目上の方へお渡しする手土産としても申し分ありません。

また、保存料、防腐剤を使用していないため日持ちがせず、賞味期限は当日と翌日の2日間と短いのですが、東京駅からも(八重洲北口から徒歩2〜3分)と近く、地方を行き来する方にもおすすめです。
■Product
久壽もち 1包み¥890(税込)

■Shop
江戸風御菓子司 日本橋 長門
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-1-3
03-3271-8662
http://nagato.ne.jp/

芋けんぴ生産量日本一を誇る人気店が、揚げたてを販売!

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“フレッシュな芋けんぴ”をご存知ですか?
そもそも「芋けんぴ」とは、サツマイモと砂糖だけで油で揚げて作る、昔ながらのお菓子で、「芋けんぴ」という商品名自体が土佐弁であるように、高知県の名物。

高知県の本店を含め、愛媛県や香川県、福岡県、大阪府、東京都の現在8つの直営店のみで展開される『芋屋金次郎』では、揚げ工房を併設し、毎朝フライヤーで揚げた“フレッシュな芋けんぴ”を販売しているのです。

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「揚げたて芋けんぴ」のパッケージをよく見ると、「揚げてより十二時間を過ぎしもの、揚げたてにあらず」との文字があるように、購入後すぐに食べるのがおすすめ。

噛み締めるたびに心地よいサクサクの食感が楽しめ、揚げたては油っぽさも感じないため、手が止まらなくなる美味しさです。

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店内では、こちらの揚げたての芋けんぴをはじめ、「特撰 芋けんぴ」や「塩けんぴ」「黒糖芋けんぴ」など幅広い味わいの芋けんぴから、「紅はるか芋チップ」や、毎日店頭で焼き上げる「焼きたてお芋のタルト」など、オリジナルの芋菓子も販売中です。

ちなみに、こちらの『芋屋金次郎』の母体である高知県高岡郡日高村にある老舗芋菓子メーカーグループで使用する年間の芋量は約10,000トンと、全国のスーパーやコンビニなどで販売されている芋けんぴの約50%を占め、日本一の生産量を誇っているそう。

お子さまから高齢の男女まで、ファンの多い「芋けんぴ」。
東京の店舗は日本橋店のみなので、手土産に迷ったらこちらを訪れるのも手ですね!
■Product
「揚げたて芋けんぴ」(小袋) ¥500
「特撰 芋けんぴ」、「塩けんぴ」 各100g¥300
「紅はるか芋チップ」 60g¥300(すべて税込)

■Shop
日本橋 芋屋金次郎
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-3-1コレド室町2 1階
03-3277-6027
https://imokin.co.jp/

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WRITER
藤井 存希 - Fujii Aki -
editor/writer
大学時代に受けた官能検査で旨みに敏感な舌を持つことがわかり、国内・国外問わず食べ歩きを続けること20年。出版社を退職後、雑誌やwebで食にまつわる記事を執筆中。 年間600食以上外食でも、おいしいもののために足を使って情報を集めるため、高校時代から体重が変わらないのが唯一の取り柄。