差がつく グルメカタログ-お取り寄せ編- “美味しい”お取り寄せ vol.9 アドベントスイーツも! クリスマスのお取り寄せ7品。

2022.11.10
フードライターの藤井存希です。
飲食店取材とともに、私のライフワークの一つとなっているのが、“美味しい”のお取り寄せ。
雑誌の連載に加え、百貨店の食品カタログも担当しているので、全国の“美味しい”情報がいち早く届き、お仕事だけでも毎月100点以上の撮影をしています。(厳密にいうと、撮影はカメラマンが行い、私は試食しているだけですが…笑)。
【meeth】オウンドメディアでは、「美」×「食」に関心の高い皆さんへ、美食のお取り寄せ・手土産情報をお伝えしていくので、気になるものがあったらぜひご賞味を。

2023年も残すところあと2ヶ月。
「まだ2ヶ月ある」と感じる人がいるかもしれませんが、じつはこの時期、すでにクリスマスフードは予約がスタートしているばかりか、11月初旬には受付終了してしまう商品も多数!
そこで今回は、近年、日本でも耳にするようになったクリスマスの新定番「アドベントスイーツ」各種から、予約必須のクリスマスケーキまで、この時期ならではの華やかなお取り寄せを7品ご紹介します。

各商品、限定数に達し次第、受付終了のものばかりなので、予約はお早めに!

毎日1カットずつ愉しむ、クリスマススイーツの代名詞。

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クリスマスのおよそ1ヵ月前からキリスト降誕を待ち望む期間(=アドベント)を愉しむため、ヨーロッパを中心に習慣とされてきた、クリスマスまでをカウントダウンする「アドベント・カレンダー」や、「シュトーレン」や「パネトーネ」などの「アドベントスイーツ(別名:カウントダウンスイーツ)」。
「アドベント」は、11月30日に最も近い日曜日からクリスマスイブまでの4週間を指し、 2022年は11月27日(日)から12月24日(土)までです!

まずは、このアドベントの期間中、毎日少しずつカットして食べていく「シュトーレン」を2つご紹介。

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1つめは、全国でもめずらしい“シュトーレン専門店”が、1年かけて高知県・四万十の旬の食材で作る、「冬のシュトーレン」。
もともとご夫婦でカフェを営業していたところ、販売していたシュトーレンが人気となり、専門店としてオープンしたのが、『カゴノオト』。

春シュトーレン、夏シュトーレンもあるのですが、今回ご紹介するのは、1年かけて四万十の旬で作るシュトーレンで、ゆずや干し芋、金柑が主役です。
10月末の時点の予約で、すでに「12月中のお届け」と伺っているので、早めにご予約を!


■Products
冬のシュトーレン ¥5,000(税込)

■Shop
『カゴノオト』https://www.kagonote.com/



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2つめは、料理界の巨匠アラン・デュカスによるショコラ専門店『ル・ショコラ・アラン・デュカス』の「シュトーレン」です。

コルシカ島ソヴェリア村のオレンジやシトロンコンフィ、香ばしいアーモンドなどがたっぷり入った生地を、厳選された風味豊かなカカオから作られたマダガスカル産カカオ45%のショコラ・オ・レでコーティング。
オレンジやシトロンとチョコレートの相性は言わずもがなの“大人のシュトーレン”。


■Products
「シュトーレン」 ¥3,780(税込)
全店舗、オンラインブティックにて、11月18日(金)〜販売予定

■Shop
『ル・ショコラ・アラン・デュカス』 https://lechocolat-alainducasse.jp/



ドイツのドレスデン発祥の「シュトーレン」は、ここ数年で洋菓子店のみならず、ブーランジェリーでの販売もよく目にします。
また夏にはドライフルーツの種類をレモンやオレンジなど柑橘系にチェンジした「サマーシュトーレン」なども登場していることから、シュトーレン文化が「海外のお菓子」という認識から、日本にきちんと根付いたことがわかりますね。

ふわふわで柔らかなドーム形のクリスマススイーツ。

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バターをたっぷり使用し、「パネットーネ種」という天然酵母で発酵させたイタリア・ミラノの伝統菓子「パネットーネ(パネトーネとも)」。
甘く柔らかなドーム形が特徴で、こちらも薄く切り分け、クリスマスまでのカウントダウンを愉しみます。

1つめは、この「パネットーネ」をスペシャリテとする恵比寿の『LESS』。
日本人とイタリア人、2人のパティシエがタッグを組んで作った店がオープンしたのは2019年のこと。
情報を聞きつけた時は、「(クリスマス菓子の)パネットーネが主力で大丈夫なんだろうか?」と勝手に心配したものの、その味わいを知り、パネットーネを一年中食べられることに感謝したのを覚えています。

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レモンやオレンジなど日本の柑橘を使ったものから、季節の素材を使ったものなど、数種類のフレーバーがあるうち、こちらは「ラムレーズンとダークチョコレートのパネットーネ」。

その味わいは、カリッとした表面と、内側のふわふわの気泡が、なんとも言えぬ食感の妙を生み出し、「パネットーネ」の概念が覆されるはず。
2〜3週間すると生地の熟成が進み、しっとりと味わいに深みが出てきて、お酒に合わせるのもおすすめです。

また、今回撮影はできませんでしたが、個人的なお気に入りは、ミルクチョコレートとオレンジの砂糖煮とヘーゼルナッツペーストのフレーバー「GR PANETTONE」。チョコレート風味のパネットーネを初体験し、その奥深さに魅了されました。


■Products
「ラムレーズンとダークチョコレートのパネットーネ」 ¥4,000(税込)

■Shop
LESS https://lessonlineshop.com/



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2つめは、ホテルのリニューアル後、焼き菓子やパンなどが人気となり、今年3月にはホテル館外に初めて常設店舗「パレスホテル東京スイーツブティック」を出店したことでも話題になった『パレスホテル東京』の「イル パネトーネ」。

昔ながらの製法で、厳選した小麦と自家製パネトーネ種を使用し、たっぷりのバターや卵を配合した、リッチな味わい。
しっとりとした食感と、熟成と酵母が織りなす芳醇な香りを味わって。


■Products
「イル パネトーネ」(限定300 個・直径18×高さ10cm) ¥3,300
予約期間:予約受付中〜購入日の3日前までに要予約
お届け期間:12月6日(火)~25日(日)

■Shop
予約受付:オンラインショップ https://store.palacehoteltokyo.com/、03-3211-5320(予約専用ダイヤル)


“ネクスト・シュトーレン”の呼び名も高い、注目の発酵菓子。

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フランス・アルザス地方の言葉で「洋梨のパン」という意味をもつ、「ベラベッカ(Berawecka)」は、“ネクスト・シュトーレン”とも呼ばれる、ドライフルーツやナッツがぎっしり詰まったお菓子。
クリスマスの時期になると、日本国内でも多くの有名パティスリーで、オリジナルの「ベラベッカ」が登場します。

今回注目したのが、洋菓子界を牽引する『モンサンクレール』が、「和との融合」を表現した「ベラベッカ ー桜梅桃杏ー」。
洋梨や桃、さくらんぼ、杏、林檎を、北陸産の紅映梅(べにさしうめ)と霊峰白山の伏流水を使い、昔ながらの素朴な手法で作られた「加賀梅酒」で、じっくり丁寧に漬け込んでいます。
ナツメグとバニラビーンズの甘い香り、梅酒の香りとフルーツの甘みがじんわりと感じられる、贅沢な味わいをご賞味あれ。


■Products
「ベラベッカ ー桜梅桃杏ー」(横4✕長さ15✕高さ2.5cm) ¥2,800(税込)
予約期間:11月1日(火)〜12月12日(月)
お届け期間:11月10日(火)〜12月18日(日)
※数量限定のため、なくなり次第終了

■Shop
『モンサンクレール』 https://www.ms-clair.co.jp/


予約必須のクリスマスケーキはどれにする?

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クリエイティブなデコレーションがポイントの生ケーキも冷凍でお取り寄せできる時代。

辻口博啓氏のショコラトリー『LE CHOCOLAT DE H(ル ショコラ ドゥ アッシュ)』では、ショコラをベースにしたノエルコレクションがお目見え。

中でも、“第4のチョコレート”として注目されるブロンドショコラのムースに、完熟バナナのクリーム、キャラメル、プラリネのダックワーズを組み合わせた「カフェバナーヌ」は、味わい深くも飽きのこない大人の味わいです。

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■Products
「Café Banane(カフェバナーヌ)」(冷凍便・直径15cm) ¥5,800(税込)

■Shop
LE CHOCOLAT DE H https://www.lcdh.jp/



お次は、お取り寄せスイーツとしてさまざまなメディアで取り上げられている『toroa』のクリスマス限定商品「濃厚ピスタチオとろ生ガトーショコラ」。

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土台となるガトーショコラに酸味のあるフランボワーズを丸ごと仕込み、フランボワーズの水分だけで煮込んだ甘酸っぱい自家製コンフィチュールと、北海道産生クリーム使用のホイップクリームを重ねることで、コクのある味わいを何層にも感じられる一品。
トップには、ピスタチオの味と食感をダイレクトに感じられるクラッシュピスタチオをトッピングし、食べ飽きないのも魅力。


■Products
「濃厚ピスタチオとろ生ガトーショコラ」
【クリスマス】濃厚ピスタチオとろ生ガトーショコラ (箱なし) ¥4,000(税込)
お届け期間:12月14日(水)〜12月25日(日)

■Shop
『toroa』 https://www.kutsurogi-ya.com/



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WRITER
藤井 存希 - Fujii Aki -
editor/writer
大学時代に受けた官能検査で旨みに敏感な舌を持つことがわかり、国内・国外問わず食べ歩きを続けること20年。出版社を退職後、雑誌やwebで食にまつわる記事を執筆中。 年間600食以上外食でも、おいしいもののために足を使って情報を集めるため、高校時代から体重が変わらないのが唯一の取り柄。