差がつく グルメカタログ-手土産編- “美味しい”手土産 vol.7 “秋のお彼岸”に、おはぎの手土産3選

2022.09.15
フードライターの藤井存希です。
飲食店取材とともに、私のライフワークの一つとなっているのが、“美味しい”のお取り寄せ。
雑誌の連載に加え、百貨店の食品カタログも担当しているので、全国の“美味しい”情報がいち早く届き、お仕事だけでも毎月100点以上の撮影をしています。(厳密にいうと、撮影はカメラマンが行い、私は試食しているだけですが…笑)。
今回から、「美」×「食」に関心の高い皆さんへ、美食のお取り寄せ・手土産情報をお伝えしていくので、気になるものがあったらぜひご賞味を。

今回の手土産は、秋のお彼岸に合わせて、「御萩(おはぎ)」をご紹介したいと思います。
秋のお彼岸は、秋分の日(23日)を中日とした前後3日間を指すので、2022年は9月20日(火)から9月26日(月)までの7日間です。
ご先祖や亡き人々を偲ぶため、秋分の日(23日)は国民の祝日になっているんですね。
その期間中にお供えしたり、いただくのが「おはぎ」で、「ぼたもち」とも呼ばれます。

厳密にいうと、「おはぎ=御萩」、「ぼたもち=牡丹餅」とも書き、萩は秋の花、牡丹は春の花とされるため、秋のお彼岸で食べるものを「おはぎ」、春のお彼岸で食べるものを「ぼたもち」と呼ぶことが多いようです。
また、萩の花は小さく繊細な印象から、上品で小ぶりのものを「おはぎ」、牡丹は花が大きく豪華なので、存在感のある大きめのものを「ぼたもち」とする説もあるのだそう。

ちなみに小豆は秋に収穫されることから、採れたての柔らかい小豆を生かした「粒あん」のものを「おはぎ」、春になり小豆が少し硬くなっているので濾した「こしあん」を使うものを「ぼたもち」と呼び分けることも。

特別な手土産にしたい、うっとり“おはぎの花”。

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繊細でアーティスティックな花びらは、すべて白あんがベース。
食べるのがもったいないと感じてしまう、うっとりするような容姿は、『タケノとおはぎ』の日替わりおはぎです。

新作「ひとひら」は、白こし餡にドライさんざしと桃のピューレを合わせたおはぎで、桃の風味と白あんの調和が素晴らしい一品。

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日替わりで内容が変わる「7種おはぎセット」は予約購入することができ、こちらは9月7日(水)のおはぎセットです。
青と黄のグラデーションが美しい「晩夏の夕暮れ」は、 白こし餡にフレッシュブルーベリーと赤紫蘇の梅酢漬けで、なんとも爽やかな味わい。

そのほかにも、スタンダードな「つぶあん」、「こしあん」はもちろん、白あんベースにドライオレンジと有機ココアパウダーで和洋折衷に仕上げた「オレンジショコラ」、「よもぎと抹茶」、「ナッツ」など、季節を感じるおはぎが7種類入っています。

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保存料を使用していないため、賞味期限は常温で当日中。
HPから事前予約して、当日に受け取りに行きます。

また、1日4セット限定のオーダーメイドおはぎ「春まど」も、以下より予約購入可能。
特別な手土産にぜひおすすめです!
https://www.instagram.com/harumado8/
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桜新町の本店は、この日15時の時点で、(予約商品以外の)「ひとひら」と、スタンダードな「つぶあん」「こしあん」も売り切れとのことで、予約していくのが安心ですね!

ちなみに、桜新町の本店の9月の営業日は、写真の通り。
2022年のお彼岸7日間中は、20日と26日が定休日なのでご注意を!
■Product
日替わり7種おはぎセット ¥1,900(税込)前後
※1日50セット限定、金額は当日に決定
※受取希望日の1ヶ月前9:00より予約受付開始

■Shop
タケノとおはぎ
〒154-0015 東京都世田谷区桜新町1-21-11-1階
(近々、近隣に移転予定。HPをチェック)
03-6413-1227
予約はこちらから→ https://www.takenotoohagi.com/#/
https://www.instagram.com/takeno_to_ohagi/?hl=ja

白砂糖や添加物不使用にこだわる、優しいおはぎ。

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2022年1月にオープンした『OHAGI3』は、白砂糖の代わりに粗糖を使い、添加物不使用にこだわる、手作りおはぎが人気。

小さなサイズで、優しい甘みを生かしたおはぎは、おやつタイムはもちろん、お子さんのいる家庭へのギフトにもぴったりです。

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写真の左上から、定番のつぶあん「暁月」、きなこ「満月」、濃抹茶「弦月」、ほうじ茶「焙月」、ごま「宵月」、ココナッツ「新月」。
すべて1個180円(税込)と、手頃な価格も魅力的です。

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6個入りの箱はシンプルながら、取り分ける用のお箸付きで、ちょっとした手土産にも最適。
下北沢駅徒歩1分というアクセスの良さもポイントです。
■Product
つぶあん「暁月」、きなこ「満月」、濃抹茶「弦月」、ほうじ茶「焙月」、ごま「宵月」、ココナッツ「新月」 各¥180(税込)

■Shop
OHAGI3
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-25-23
03-6416-8110
https://ohagi3.com/shops/ohagi3-shimokitazawa/

青じそ入りで品格も備えた "おはぎの雄"

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お彼岸の時期、百貨店の地下食品売り場では、おはぎを買い求める方々の行列をよく目にするのですが、その最たるショップが『仙太郎』です。

京都で誕生した『仙太郎』は、ほかにも数々の和菓子を販売していますが、看板商品はなんといっても、おはぎ。
個人的にも、長年のお仕事で手土産の記事を執筆しつつ、百貨店さんの食品カタログを制作してきて、“おはぎ=仙太郎”というイメージが頭に刷り込まれているほどです。

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おはぎは通年で取り扱っているのですが、こちらでは青じそ入りが特徴の一つで、どれもさっぱりとした飽きのこない味わいです。

定番の「粒あん」、「黒豆きなこ」はもちろん、今回は店頭で「店長おすすめ」のポップが目立っていた「玉露おはぎ(青じそ入り)」もいただきました。
玉露あんで青じそ入りもち米生地を包んだおはぎは、和の要素がたっぷりながら、玉露の苦味があんの甘みと引かれあい、新鮮な印象に。

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今回ご紹介したなかでも、伝統的なおはぎの代表格として君臨する『仙太郎』のおはぎ。
目上の方や仕事関係の方にも喜ばれる手土産として、間違いなしです。
■Product
青じそ入りおはぎ(粒あん) ¥195
青じそ入りおはぎ(黒豆きなこ・こしあん) ¥195
七穀おはぎ(青じそ入り・粒あん) ¥216
玉露おはぎ(青じそ入り) ¥216(すべて税込)

■Shop
仙太郎 伊勢丹新宿本店(ほかに、東武池袋店、三越銀座店、東横のれん街店、京王新宿店もあり)
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 B1F
03-3352-7452
https://www.sentaro.co.jp/

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WRITER
藤井 存希 - Fujii Aki -
editor/writer
大学時代に受けた官能検査で旨みに敏感な舌を持つことがわかり、国内・国外問わず食べ歩きを続けること20年。出版社を退職後、雑誌やwebで食にまつわる記事を執筆中。 年間600食以上外食でも、おいしいもののために足を使って情報を集めるため、高校時代から体重が変わらないのが唯一の取り柄。