わたしをつくる美的小物 vol.3 阿久津ゆりえ

2022.12.28

vol.3 阿久津ゆりえ(モデル)

飾らない姿で人気を集めるモデルの阿久津ゆりえさん。ふだんはナチュラルなメイクが多いけど、最近はチャレンジすることを楽しんでいるという。そんな彼女の気分を上げる美的小物を教えてもらった。

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unevenのアイパレット ジアザーサイド


〈uneven〉のコスメは色使いが面白いんです。私はいわゆる“イエベ”で、ピンクは似合わないという説もあるし、メイクで目元が腫れぼったくなってしまうこともあったので、ピンク色に苦手意識がありました。だけどこれは絶妙なくすみ系で、抜け感も出て、初めて使ったときにテンションが上がりました。私もピンクを使えるって勇気をもらって。色を混ぜて使ったりもできるし、メイクの楽しさをもう一度知ったんですよね。

苦手だったものでもトライしてみたら大好きになって、挑戦するのって大事だなって思ったアイテムです。

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〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉のオーデコロン(ポプリ)


嗅覚が鋭いのか、強い香りを身につけることが苦手で、香水はあまり持っていませんでした。〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉は元々好きで、家でポプリを楽しんでいたんです。ブランド設立800周年記念でパッケージのデザインがリニューアルされたタイミングで、オーデコロンを試してみたら気に入って。たくさんのオーデコロンがある中でもお気に入りはやはりポプリの香りでした。軽いし、変化するのもいいし、いい意味でつづかないからつけていられるんですよね。

普段は香水をつけないからこそ、自分なりにおしゃれしたい時や、全身コーディネートをしたい時の最後の仕上げにつけるのがお気に入りです。シャキッとするんです。

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〈osaji〉のインセンス スティック


お香が好きで、夜、部屋を暗めにして焚きます。これは〈osaji〉と〈TOKYO KODO〉のコラボレーション商品で、「Yusuge 夕菅」「Hiba 檜葉」のどちらも香りがとても気に入っています。〈osaji〉も〈TOKYO KODO〉も、私の故郷である群馬に会社やアトリエがあって、そんなところにも縁を感じていました。

緊張していた日とか、疲れたなという日にリラックスしたい時によく使うお香ですね。長さが短いところも気が利いていますよね、時間がなくてもささっと気分転換できるから。

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〈Mi Double〉のアクセサリー


〈Mi Double〉のデザイナーは以前から知っている友人なのですが、彼女が着けた姿がとても素敵で、私も着けてみたいと思っていました。普段あまりアクセサリーを使うタイプじゃないんですが、これはブランドがデビューしてすぐに買ったものです。
シンプルだけど存在感があって、どんな服のジャンルにも合わせやすい。コーディネートの最後に、これらをプラスして決まる感じがします。

ブレスレットやイヤーカフがお気に入りですね。大人っぽすぎもしないし、カジュアルすぎもしない、さりげなさが絶妙なライン。とくにイヤーカフは、マスクで顔が見えなくてもオシャレがしたいなという時に選んでいます。

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〈ACCA KAPPA〉のミニヘアブラシ


出張も多いし、プライベートでもよく旅をするので、ブラシはミニサイズがあると便利です。ホテルのプラスチックのブラシを折ってしまったこともあるほど毛量が多く髪も長いので、自分のブラシじゃないとダメだって。持ち歩けるサイズが決め手でしたね。

どちらにも良さがあるんですが、「ニューマティック ブリストル ヘアブラシ no.941」(写真上)は、天然の猪毛を使っていて、オイルが塗り込んであるので、とかすとまとまります。「プロテクション ヘアブラシ no.945」(写真下)のブラシは毛先が輪っかになっていて頭皮マッサージの効果があり、顔色が良くなります。

艶が出るし、頭のてっぺんのホヤ毛も抑えられて、普段も家で使っていますよ。シャンプー後のドライヤーの時とか。私の髪をきれいにまとめてくれる救世主ですね。

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自分の機嫌を取るために。


ふだん自分でするメイクは薄めで、ポイントで遊ぶことが多いです。今日もくすみ系ピンクの目元とネイルを合わせてきました。顔のパーツがはっきりしているから、自分でやるとやりすぎてしまうこともあって、まつ毛や眉毛とか、カラーを使って遊ぶのが好きです。

メイクをするのって、私にとっては自分の機嫌を取ることなんです。なりたい自分をイメージして洋服に合わせてメイクを変えることもするし、気分を簡単に変えられるので、毎日元気で楽しくいるために大切なこと。

今日はK-POP風、明日はフレンチガール風。そんなふうに、毎日新しい気持ちでメイクも服も全然違う自分になっています。

メイクは楽しい。


高校卒業後は地元の群馬で美容学校に通っていました。たまたま東京に行った時に読者モデルをやらせていただくようになって、撮影でメイクをしてもらって、メイクで全然違う、メイクって重要だって気づいたんですよ。自分で勉強するようになったのもその頃からです。

だから当時のほうがメイクが濃いですね。今はどんどん削ぎ落とされて、自分にとって心地よい姿を見つけられたと思います。薄づきだけどカバー力があるメイクができるようになったり、人の気持ちに立って自分のメイクを見てみたり、色々考えたなかで自分のメイクができるようになってきたかな、と。でも、昔も今も、メイクが楽しいのは変わらないですね。
PROFILE
阿久津ゆりえ(あくつ・ゆりえ)
1988年群馬県出身。Gunn’s所属のファッションモデル。多くのCMをはじめ、広告や雑誌、MV等で活躍中。また、群馬県の観光特使も務めており、FMぐんまのラジオ番組でメインパーソナリティーを務めた経験も。 明るく自然体な人柄に、男女問わず幅広い年代から共感を得ている。

*撮影小物はすべて阿久津さん私物

photo : Yoshitsugu Enomoto
text : Nobuko Sugawara(euphoria factory)