meeth美肌辞典 - バクチオール

みなさん、こんにちは。
meethラボスタッフの中井です。

今回で、第9回目となる美肌辞典。
前回までのビタミンシリーズが終わり、本日は“バクチオール”についてお話します。
バクチオールは、いま美容業界でとても注目されているマメ科の植物由来の成分です。

シワ・シミ・ハリ弾力などのお悩みをもつ方、エイジングケア*を取り入れている、そろそろ始めたいという方、さらに、にきびや肌荒れに悩む方にとてもおすすめの成分です。

バクチオールはなんといっても、抗酸化作用にとても優れています。
抗酸化とは、お肌が酸化するのを防ぐこと。これまでに何回も取り上げてきた、美容にとっては切っても切れないものですが、今回は違った視点からお話します!
「抗酸化」それは、お肌が酸化するのを防ぐ、少し難しく言うと、活性酸素から細胞を守ることです。
活性酸素は、紫外線や大気汚染、喫煙などの外的刺激や代謝の過程で体内に発生する有害な酸化物質です。
活性酸素が蓄積すると、
・皮膚の炎症(赤みやデキもの)
・コラーゲンやエラスチンの破壊によるしわ・たるみ
・メラニン色素の過剰生成によるシミ・そばかす
・細胞の老化促進(くすみなど)
のようなお肌悩みが生じてしまいます。

抗酸化作用の高いバクチオールは、活性酸素を除去・抑制することで、これらの肌トラブルの原因を取り除くことができます。

また、バクチオールはターンオーバーを促進する作用があります。
この特徴がレチノールとよく似ている点ですね。レチノールについては、またいつか解説できればと思います。
ターンオーバーを促進するとは肌の細胞の修復・再生を促すということです。

紫外線や摩擦、乾燥などによって傷ついた肌細胞の修復を促進し、新しい細胞の生成を活性化することで、肌のターンオーバーを整えます。
肌のターンオーバーは加齢とともに遅くなります。
ターンオーバーが遅くなると、不要な角質がお肌にとどまり、
・お肌が分厚くなってごわつく
・透明感がなくなる
・お肌がくすむ(特に目元、口元)
・シミが増える、濃くなる
などのお悩みが増えます。
逆にターンオーバーが速すぎることも問題で、過度な乾燥の原因になります。
なので、ピーリングのし過ぎには要注意です。

つまり、バクチオールは細胞レベルで働きかけ、酸化ストレスから細胞を守りながら、
損傷した細胞を修復・新しい細胞の生成を促すことで、ターンオーバーを整え、肌を再生させる働きがあるのです。
この抗酸化と細胞修復の相乗効果により、シミ・シワ・たるみなどの老化サインを予防・改善することができます。
エイジングケア*にはすばらしい成分ですね!


これだけじゃないのが、バクチオールのすごいところ。
バクチオールには、角質層の保湿力を高める働きがあります。
いくらお化粧水や美容液で保湿成分をたくさん入れてもそれをお肌に溜め込む力がなければお肌は乾燥してしまいます。
乾燥から肌を守り、ハリとツヤのある肌を維持するのをサポートします。

また、抗菌作用もあるので、繰り返しできるニキビでお悩みのかたにもご使用いただきたい成分なのです!


バクチオールは植物由来で低刺激なうえ、リスクは低く効果が期待できるため、デリケートな肌の方にもおすすめです。
また、抗酸化力が高い成分や効果があると言われている成分の中には、熱や紫外線やLEDなどの光の刺激を受けやすい(光老化)成分もあります。
そのような成分は朝のスキンケアでは使用を避けたほうがいいものもありますが、バクチオールはその心配はありません。

ただ、成分はご使用される方のお肌の相性などがございますため、お肌の調子に合わせてお使いください!

*年齢に応じたケアのこと
WRITER
Rinoko Nakai
大阪出身。大学で化学を専攻しており、meeth入社を機に上京。 touch up lab スタッフとして働きながら、meethの商品開発にも携わっています。 美肌を支えるスキンケアアイテムをたくさん開発したいです。 美容とワインが好き。