meeth美肌辞典 - アクアタイド

みなさん、こんにちは。
meethラボスタッフの中井です。

今回で、第12回目となる美肌辞典。


美容に携わっている、美容に興味があるかたの中には、最近よく、アクアタイドやオートファジーという言葉を目にする方も多いのではないでしょうか。

本日は、アクアタイドとそれに関係するオートファジーについて解説します。

アクアタイドは合成ペプチドの一種で、コラーゲン分子と似た構造をしています。
そのため、アンチエイジング、なかでもハリ・弾力を出すのに優れています。
また、低分子(分子が小さい)なので浸透力に優れております。

よく『肌のこの部分と構造が似ている』とか『分子が小さい』とか『ナノカプセル化されている』などの表現を目にすることもあるかと思います。
水は水と、油は油と馴染みやすい(逆に水と油は分離しやすい)ように、肌の構造が似ていると肌に馴染みやすいですし、成分(または原料)自体の大きさが小さいほど肌の奥深くに浸透しやすくなります。

では本題に入ります!
アクアタイドは、オートファジー理論に着目した成分です。


オートファジーとは、ギリシャ語で「Autophagy」のことで、日本語では「自食作用」といいます。
細胞の自己浄化システムとして機能する、つまり、細胞が自身の不要なタンパク質やミトコンドリアを分解し、再利用する仕組みの事です。

難しいですね.....
少し噛み砕いて説明すると、乾燥、紫外線、ブルーライト、外的刺激、栄養不足などで細胞が老化したり細胞としての働きができなれば、老廃物としてお肌に溜まってしまいます。
年齢を重ねるとともに、細胞の活発性が弱まり、老廃物(機能しなくなった細胞)が溜まりやすくなります。これがお肌の老化の原因のひとつです。
古い細胞をそのままにしておくのではなく、肌に溜まった老廃物を細胞自ら分解し、健康な状態に保つよう働きかけます。
細胞内の重要度の低い成分を分解してより重要な成分の合成に再利用することによって身体の細胞全体が老化するのを防ぎ、若々しい細胞を維持しようとするのです。
アクアタイドはこのオートファジーを促進してくれるので、肌細胞の不要物質を除去し、細胞を健康な状態に保つことができ、細胞の若返り、つまりアンチエイジングに役立つと言われています。
また、オートファジーにより細胞の自己修復機能が活性化されることで、肌の再生を促進してくれます。

オートファジーには抗炎症効果もあるとされており、アクアタイドがオートファジーの働きをを促進することで、肌の炎症を抑制してくれるので、ニキビでお悩みの方にもおすすめの成分です。

アクアタイドはその他にも様々な美容効果を持っています。
優れた保湿効果もありながら、肌の表面にある角質層を整え、外部刺激から肌を守ることによってバリア機能を向上することで、保湿を保持する力もあります。
またアクアタイド自体がペプチドなのでコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌の弾力性を向上させます。
さらに、フリーラジカルから肌を守ることによって、酸化ストレスによる肌ダメージを減らします。
このように、まだあまり有名ではないアクアタイドという成分ですが、乾燥や、紫外線、摩擦や加齢によって生じるお肌悩みを未然に防ぐ土台を作る成分で、エイジングケアにすごくすごくおすすめな成分です。
WRITER
Rinoko Nakai
大阪出身。大学で化学を専攻しており、meeth入社を機に上京。 touch up lab スタッフとして働きながら、meethの商品開発にも携わっています。 美肌を支えるスキンケアアイテムをたくさん開発したいです。 美容とワインが好き。