meeth美肌辞典 - 3-O-エチルアスコルビン酸

みなさん、こんにちは。
meethラボスタッフの中井です。

今回で、第13回目となる美肌辞典。
本日が最後の記事となりました。これまで楽しみに読んでくださっていたみなさま、ありがとうございました!


最後に紹介する美容成分は、3-O-エチルアスコルビン酸 (VCエチル)です。

3-O-エチルアスコルビン酸 は、水溶性のビタミンC誘導体です。
ビタミンCと同様、
・抗酸化作用
・チロシナーゼ活性を阻害する働き
・メラニンを還元する働き
さらには、
・皮脂分泌抑制作用
・糖化を防止する働き
・コラーゲン産生を促進する働き
など、シミしわでお悩みの方、ハリ弾力でお悩みの方、美白ケアやエイジングケアを取り入れたいすべての方に効果があります。
詳しくは、以前解説したビタミンCについての記事をご覧ください。

ではなぜ、3-O-エチルアスコルビン酸が特記するほどいい成分かをご説明します。

ビタミンCは、実は酵素(プロリンヒドロキシラーゼとリシンヒドロキシラーゼ)がないと、ビタミンCの効果を発揮しません。

プロリンヒドロキシラーゼはコラーゲンの合成に重要な酵素で、肌の弾力を保つ役割のを助ける働きがあり、
リシンヒドロキシラーゼ はコラーゲンの構造を安定させ、肌の健康をサポートしてる酵素です。
ただ、これらの酵素は加齢とともに減っていきます。

一方で、3-O-エチルアスコルビン酸は酵素の有無に関係なく、効果を発揮する ことができます。
つまり、3-O-エチルアスコルビンを摂取するすべての方に効果が発揮する ことができるのです。
また、安定性が高いのも魅力の一つです。
ビタミンCは酸化しやすく、不安定で保存がかなり難しい栄養素です。
ビタミンCの保存方法の指定があったり、高濃度のものは朝に使えないなどの制限があるのもその理由のひとつです。
それと比べてビタミンC誘導体は、より安定で酸化しにくく、肌への浸透性も向上してくれます。
ビタミンC誘導体は、皮膚に浸透しやすく、効果的に働きかけることができます。

さらに、効果の持続性に関してもビタミンC誘導体は、体内に入ったあとにビタミンCに変換されるので、効果を長時間持続的に発揮することができるのです!
意外と知られていないビタミンC誘導体ですが、ビタミンCと同じようで、意外と違いがあっておもしろいですよね。
ビタミンCとビタミンC誘導体の両方を組み合わせて使用することで、即効性と持続性のバランスが取れた効果が期待できます。

ぜひチェックしてみてください!

全13回となった美肌辞典でしたが、みなさんいかがでしたでしょうか?
少しでもみなさまの美肌ライフのお手伝いができていれば幸いです。
WRITER
Rinoko Nakai
大阪出身。大学で化学を専攻しており、meeth入社を機に上京。 touch up lab スタッフとして働きながら、meethの商品開発にも携わっています。 美肌を支えるスキンケアアイテムをたくさん開発したいです。 美容とワインが好き。