秋山具義の相談ごはん 第5回『イリュージョンごはんで、心の壁を消しましょう』
Case 05 // 30歳 女性 営業より
大学時代から仲の良い女友達が一年ほど前に結婚しました。それからどんどん疎遠になってしまっていて悲しいです。前までは何でも話し合える関係性でしたが、彼女が結婚してから、既婚者ゆえの上から目線を感じてしまい、特に恋愛についての話ができなくなりました。彼女も私に気を使っているせいか新婚生活の話をしてきません。既婚者と未婚者で壁ができてしまうのは当たり前なのでしょうか?今度彼女と久しぶりに会う予定で、この悩みをいったん忘れて学生時代のように明るい雰囲気でご飯を楽しみたいと思っています。おしゃれで話が弾むようなお店があれば教えていただきたいです。
お答えします。
女性の20代から30代はドラマチックですよね。就職をして、この相談所の方のように独身で仕事を続ける人もいれば、結婚して出産をきっかけに専業主婦になる人もいます。最近では保育園が決まれば出産後数ヶ月で仕事復帰する人も多く、ぼくの友人の女性でパートナーの男性に“主夫“として家にいて子どもの世話をしてもらうというスタイルの人もいます。
20代には結婚しなくちゃ!という時代でもなくなっているようにも感じます。
ただ、この相談の「既婚者ゆえの上から目線を感じてしまい」というように、おそらく相手はそんなことを思っていないとしても、マウントを取られているように感じてしまうのは、お互いが「距離ができてしまった…」と必要以上に気を使い合っているからだと思います。
この壁を壊して、学生時代のような関係で楽しく食事するには、テーブルを挟んでお互いの顔をずーっと見合わせて緊張して気を使いながら食べるよりも、カウンターで料理人の作業を見ながら、たまに相手の顔を見ながら話すくらいの感じが良いと思います。
そこでオススメなのは、二子玉川の『鮨 銀座おのでら 弟 本店』です!
名店『鮨 銀座おのでら』と同じ魚の握りを約半額の13,200円(税込)のコースで食べられる素晴らしいお店です。
こちらのランチはおまかせ握り12貫に卵焼きで5,500円(税込)からとかなりリーズナブルな価格帯です。
まぐろは、銀座の高級寿司店を始め、名寿司店がこぞって使用しているマグロ専門仲卸『やま幸』の本まぐろなので、まぐろ好きにはたまりません。
こちらの黒澤大将は、まぐろ以外は炙ったり漬けたり燻製したり手を入れていて、シャリもタネによって赤酢と白酢を分けていたりとこだわりが素晴らしいんです。
握り以外も「一番手カラスミと四番手カラスミ食べ比べ」などの酒のつまみも最高で、特におすすめは、こちらのスペシャリテ「いくら燻製TKG」は、燻製の煙が充満するガラスのドームからいくらのお寿司が登場するというイリュージョンのようなパフォーマンスは、盛り上がって2人の心の壁も消えて、大学生時代と同じように近づくこと間違いなしです。
秋山 具義 - Akiyama Gugi -
1966年秋葉原生まれ。1999年デイリーフレッシュ設立。広告を中心に様々なジャンルのデザインを手掛けるアートディレクター。食べログ グルメ著名人。
インスタグラム gugitterではB級から高級グルメまで投稿し、ストーリーズでたまにやっている恋愛相談は、名だたる女優たちにも大人気。
著書に『ファストアイデア25』『世界はデザインでできている』がある。
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