

On Beauty: Ayumi Kusumi #4 Collected Words
2023.02.22
雑誌メディアやご自身のSNSを中心に、シンプルで丁寧な言葉と美しい写真で織りなす日常や世界観に注目が集まるエッセイスト久住あゆみさんの連載。
久住さんが考える「美」とは?
久住さんが考える「美」とは?
On Beauty: Collected Words
「言葉あつめ」
物心ついた頃から、言葉を集めることが好きです。
日記とはまた違う意味と役割を持つ、プライベートな言葉のコレクション。
書き溜めているものは主に好きなモノ、コト、ヒトのこと。
小説を読んでいる時、物語を味わうのと同時に美しいと感じる描写や、登場人物の気の利いたセリフなど琴線に触れるものを拾い集めます。黒い砂のような文字を追いながら、その中にキラリと光る砂金を探すようで、これも私にとっての読書の醍醐味のひとつ。
それ以外にもこれまでに人から受け取ってきた言葉も大切に集めています。勇気づけられた言葉や優しく暖かい言葉、そして、褒め言葉も。
たまに自信をなくしたり、落ち込むことってありませんか?
明らかな原因がある時は対処もしやすいけれどやっかいなのは、特にこれといった理由が思いつかないのに何故か心が沈んでしまうとき。
そんな時はネガティブ思考の深い沼にハマってしまわぬよう、「これも必要なバイオリズムのひとつ」と受け入れる(諦める)ことにしていくつかの方法で自分の機嫌を取ることに。
そんな「ご機嫌とり」のひとつに先ほどの褒め言葉のストックが役立ちます。
ページをパラパラとめくりながらこれまで誰かが贈ってくれた言葉たちを目でなぞっていると 次第に心が軽くなっていく。疲れて見えなくなっていた自分の中のいい部分をキュッと磨いてくれるような効果があるんです。栄養剤を飲むような。
褒め言葉ってひとを幸せにする魔法の効果がありますよね。本心から思ったことは、相手に遠慮せず、自分も恥ずかしがらずに口に出すといいと思うんです。
その言葉はいつか誰かが落ち込んだとき、その人の心をキュッと磨くささやかなクロスになってくれるかもしれない。
そう考えると、言葉って美しい贈り物ですね。
物心ついた頃から、言葉を集めることが好きです。
日記とはまた違う意味と役割を持つ、プライベートな言葉のコレクション。
書き溜めているものは主に好きなモノ、コト、ヒトのこと。
小説を読んでいる時、物語を味わうのと同時に美しいと感じる描写や、登場人物の気の利いたセリフなど琴線に触れるものを拾い集めます。黒い砂のような文字を追いながら、その中にキラリと光る砂金を探すようで、これも私にとっての読書の醍醐味のひとつ。
それ以外にもこれまでに人から受け取ってきた言葉も大切に集めています。勇気づけられた言葉や優しく暖かい言葉、そして、褒め言葉も。
たまに自信をなくしたり、落ち込むことってありませんか?
明らかな原因がある時は対処もしやすいけれどやっかいなのは、特にこれといった理由が思いつかないのに何故か心が沈んでしまうとき。
そんな時はネガティブ思考の深い沼にハマってしまわぬよう、「これも必要なバイオリズムのひとつ」と受け入れる(諦める)ことにしていくつかの方法で自分の機嫌を取ることに。
そんな「ご機嫌とり」のひとつに先ほどの褒め言葉のストックが役立ちます。
ページをパラパラとめくりながらこれまで誰かが贈ってくれた言葉たちを目でなぞっていると 次第に心が軽くなっていく。疲れて見えなくなっていた自分の中のいい部分をキュッと磨いてくれるような効果があるんです。栄養剤を飲むような。
褒め言葉ってひとを幸せにする魔法の効果がありますよね。本心から思ったことは、相手に遠慮せず、自分も恥ずかしがらずに口に出すといいと思うんです。
その言葉はいつか誰かが落ち込んだとき、その人の心をキュッと磨くささやかなクロスになってくれるかもしれない。
そう考えると、言葉って美しい贈り物ですね。


久住 あゆみ -Kusumi Ayumi-
エッセイスト。大阪府出身、東京都在住。上京後、モデルとして主にCM、広告、ショーなどで活動。結婚、出産後しばらくの休業期間を経てエッセイストとして始動。培ってきた感性や体験を活かし、ジャンルに捉われない様々な分野でエッセイを執筆中。