Skin news #005 - 汗をかいたら刺激を感じるのはなぜ?

こんにちは!
meethスタッフの薬剤師、さえこです。

最近あたたかくなってきましたね。
じんわりと汗をかく季節です。

汗をかくと痒みやヒリつきが出たりすることはないですか?

今回はそのようなお悩みについてお話しします。

汗をかくと刺激を感じる原因

汗の成分は99%が水ですが、わずかにナトリウムなどの塩分やアンモニアといった成分が含まれています。

このような汗に含まれる成分が、バリア機能が低下した肌にとっては刺激になることがあります。

バリア機能が正常である、健康な肌では特に刺激を感じたり、問題になることはありません。

夏に肌のバリア機能が低下しやすい原因としては高温多湿な環境、紫外線や冷房などがあげられます。夏ならではの様々な原因で私たちの肌のバリア機能は低下しがちです。

対策方法

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バリア機能を整えるにはセラミドを補うのがおすすめなのは以前お話ししましたが、
夏のスキンケアで注意してほしいのは保湿。
夏は肌もベタつくので、保湿がおろそかになりがち。皮脂は多く出ていても、汗をかいたり、冷房などで乾燥し、水分が不足している可能性があります。保水ケアは入念にしましょう。
さらに油分で蓋をするのも忘れずに。補った水分を逃さないようにしましょう。

肌がゆらぎそうなときは鎮静系の成分が入っているスキンケア商品を選ぶのも◎
グリチルリチン酸2K、アラントイン、カミツレ花エキスやツボクサエキスなど。たくさん成分はあるので、自分に合ったスキンケア商品を見つけましょう!

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引っ搔いてしまったりすると、よりバリア機能が乱れてしまうので、痒みがひどい場合は痒み止めの成分が入ったお薬を使うのも有効。
痒みの原因となるヒスタミンをブロックしてくれる“ジフェンヒドラミン”が含まれている塗り薬を選ぶのがおすすめ。
赤みや湿疹が出てしまう場合はステロイドも考えましょう。自身の判断で使用せず、薬剤師や医師に相談してください。

ひどくなる前の予防が大事。
まずはスキンケアを見直してバリア機能の整った健やかな肌を目指しましょう!
WRITER
Kono Saeko
meethではたらく薬剤師。
主に商品企画・開発や品質管理を担当。
化粧品成分上級スペシャリスト、化粧品検定一級、薬機法管理者、宅建士の資格を持つ。