お肌の相談所「酒さについて」-前編-

皆さま、こんにちは。

今回から「お肌の相談所」を担当させていただく、薬剤師の平島です♪

これからお肌のお悩みのあれこれについて、皆さまにお伝えしていければと思います!
よろしくお願いします^^

第一回目のテーマは皮膚の病気である酒さです。
まずは前編で酒さの症状や原因についてお話します。

酒さってどんな病気?

酒さとは、皮膚の炎症性疾患の一つであり、主に顔の中心部に現れる赤く腫れた斑点やにきびの用な発疹が特徴です。AdobeStock_523943634.png

◎ 症状
一般的に中年以上の人に多く見られますが、若い人にも発症することがあります。この疾患は、顔の皮膚の毛細血管が拡張し、炎症を引き起こすことによって起こります。主な症状には、顔の中心部(特に鼻、頬、額、顎)に現れる赤み、にきび様の発疹、腫れ、乾燥、かさつき、および痒みがあります。
ただし、これらの症状が全て酒さであるとは限りません。正確な診断を受けるためには、皮膚科の専門医に相談することをおすすめします。
また、酒さの症状はストレスや特定の食品、アルコールの摂取などによって悪化することがあります。

◎ 原因
酒さの正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、以下に一般的に認められている原因をいくつかご紹介します。

① 遺伝要因:酒さは遺伝的な要素が関与している可能性があります。家族歴のある人は、酒さを発症するリスクが高いです。

② 血管反応: 酒さ患者さんの皮膚の血管は、日常的な刺激や環境の変化に過敏に反応します。この血管の拡張と炎症が、酒さの症状を引き起こす可能性があります。

③ 環境要因:酒さは、外部の刺激や環境要因によって引き起こされることがあります。例えば、紫外線や寒冷な気候、ストレス、アルコールの摂取、加熱調理された食品や辛い食品の摂取などが酒さを悪化させる要因とされています。AdobeStock_650165227.png
今回はここまでです。

医療現場で出会った酒さの患者さんは、外見的な面でも生活や精神面に大きな影響がでていることがありました。

一般的に、酒さはあまり知られていない病気なので、症状があっても気づかない方もいらっしゃいます。

少し難しい説明になってしまいましたが、もし継続して同じような症状でお悩みの場合には、医師や薬剤師など専門科に相談してみてくださいね。
ひとつの病院だけでは治療が難しい場合には、複数の先生に相談することも検討してみてもいいかもしれません。

次回は、酒さのタイプや治療法についてお話していきたいと思います。

ぜひご覧ください^^
WRITER
Hirashima Saki
薬剤師。meethでは商品開発に携わる。大学では薬による体内への影響を研究し、体の仕組みに詳しい。 meeth製品で10年来の肌荒れがみるみるうちに改善したことから、入社を決意。肌荒れに苦しむひとを一人でも減らすことが目標。