体をいたわる季節のレシピ – January –

2023.01.18
移ろう季節とともに、ゆらぎ、変化する肌や体。旬の食材をとりいれ、内側からととのえるレシピを、料理家・植松良枝さんに教えてもらいました。

1月 初春 - ごぼうとツナのデリサラダ

おせちやお雑煮など、お正月に欠かせない食材のひとつであるごぼう。今回は、そんなごぼうをデリ風のサラダに。酸味を効かせた軽やかな味わいで、一品あるとうれしい副菜です。

植松さん:お正月にはたたきごぼうや筑前煮など和の味つけのごぼうを食べることが多いですよね。なので今回は少し気分を変えて、洋風のデリサラダ仕立てに。ごぼうは下茹でして、熱いうちに酢で和えておくのがポイント。こうすることで、味がぼやけにくくなるんです。

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___ごぼうを叩いて割くというのも、おせちの調理法を取り入れていて面白いです。熱いうちの下処理が、美味しさにつながるんですね。

植松さん:ごぼうは夏と冬の2回旬がありますが、冬のごぼうは香りがよく、歯ごたえもしっかりしているのが特徴。この時期ならではのごぼうのしゃきしゃきとした食感を楽しんでほしいです。そこにケイパーやグリーンオリーブなどを加えることで、食感や色がさらに豊かなサラダになりますよ。

___こってりしがちな冬の料理のなかで、さっぱりとした味わいがうれしいです。余ったらパンに挟んでサンドウィッチにしてもよさそう。

レシピ


<材料(2~3人分)>
ごぼう 1本(150~200g)
ツナ缶 小1缶(80g)
赤玉ねぎ(スライスして水に晒したもの 1/4個分)
セロリ 小1/2本(斜め薄切り)
ケイパーの酢漬け 大さじ1
イタリアンパセリ(粗みじん切り) ひとつかみ
酢 大さじ1

A
マヨネーズ 大さじ2
きび砂糖 小さじ1/2
塩 少々

<作り方>
1. ごぼうは土をたわしで落とし、フライパンに入る長さに切ってから縦に4等分に切る。(下の方の細い部分は2等分でもよい)
2. フライパンに3センチの深さの湯を沸かし、ごぼうを入れて歯ごたえが少し残る程度の柔らかさになるまで3分ほどゆでる。
3. 取り出したら綿棒などで軽く叩いて繊維を潰す。たたいたごぼうを3~4センチの長さに切ってボールに入れ、酢を振り入れて全体になじませる。(ごぼうが熱いうちにここまで一気に作業するとよい)

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4. ツナと水気をしっかりとふいた赤玉ねぎ、セロリ、イタリアンパセリ、
ケイパーを合わせ、Aを加えて調味し、なじませる。

紫玉ねぎやセロリの色合いが見た目にも華やか。おもてなしの時に出しても喜ばれそうな一品の完成です。

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PROFILE
植松良枝(うえまつ・よしえ)
料理研究家。旬の食材を活かし、季節に寄り添った料理を提案している。料理教室や菜園での野菜づくりも手掛け、幅広く活躍中。著書に『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(プレジデント社 )など。

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photo=Ryo Yonekura
text=Yue Morozumi(euphoria factory)


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