体をいたわる季節のレシピ - December -

2022.12.16
移ろう季節とともに、ゆらぎ、変化する肌や体。旬の食材をとりいれ、内側からととのえるレシピを、料理家・植松良枝さんに教えてもらいました。

12月 師走 - 春菊とピーナッツドレッシングのサラダ/春菊と桜えびの黒ごま玄米チャーハン

実は冬に旬を迎える春菊。爽やかな苦味があり、気分もすっきりできる野菜です。そんな春菊をまるごと使い、忙しい師走の時期にも手軽に作れるサラダとチャーハンのレシピをご紹介します。

植松さん:名前に「春」とついているので勘違いしがちなのですが、実は春菊の旬は11月〜2月にかけての冬の時期。葉がやわらかくなるので、生でも食べやすいんです。今回は、やわらかな葉の部分を活かしてシンプルなサラダに。春菊のもつ独特な青々しさは、ナッツやバルサミコ酢など、こくのある味わいとよく合うんですよ。

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___ピーナッツバターをドレッシングに使用していますよね。パンに塗る以外にあまり使い道がないピーナッツバターがここで活躍するとは!新たな発見です。

植松さん: そして今回はもう1品。春菊の茎は少し硬いのでサラダには使わず、細かく刻んでチャーハンにしました。油で炒めるとクセもなくなるので、お子さんでも食べやすい味になるんです。桜エビと黒ごまを加えて、彩りも豊かに仕上げました。

___茎を刻んで入れるとシャキシャキとした食感がアクセントになるし、鮮やかな緑が見た目にも美味しそう。工程自体はシンプルなので、時間がない日のランチにもぴったりですね。

レシピ


(サラダ)
<材料(2~3人分)>
春菊の葉 1束分(約80g)
ピーナッツバター (無糖) 約大さじ2

塩  小さじ1/4
酢 大さじ1
水  大さじ1
はちみつ 小さじ1/2 (甘みのあるピーナッツバターで作る場合には不要)

<作り方>
1. 春菊は葉の部分のみを摘み取り、冷水にさらしてぱりっとさせてから、しっかりと水気を切る。(サラダスピナーがあると便利)大きい葉は食べやすい大きさに切る。

2. ピーナッツバターに酢を加えてしっかり溶いてから塩を油をなじませ、ドレッシングを作る。(ピーナッツバターに砂糖が入ってないものであれば、はちみつを加えて混ぜる。)

3. 1をボールに入れ、2を回し入れてざっくりと和え、器に盛り付ける。

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ふんわりとやわらかな春菊の食感が楽しめる、シンプルながらも味わい深いサラダの完成。

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(チャーハン)
<材料(2~3人分)>
春菊の茎 1束分(約80g)
桜えび 5g
しょうがのみじん切り 1片分
黒炒りごま 小さじ2~大さじ1
玄米ごはん 2膳分(約300g)
オリーブオイル 塩 醤油

<作り方>
1. 春菊の葉を取り除いた茎の部分まとめ、5~7ミリ幅の小口切りにする。

2. 熱したフライパンにオリーブオイルをひき、しょうがと桜えび、春菊の茎を加えて
炒める。

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3. 香りが立って春菊の茎が色鮮やかになってきたら温めた玄米ごはんを入れて炒め合わせ、醤油と塩で味付けする。最後に黒ごまを加える。

香ばしい匂いが食欲をそそる!やさしい味わいで、年末で疲れ気味な体にもぴったりなチャーハンのできあがり。

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PROFILE
植松良枝(うえまつ・よしえ)
料理研究家。旬の食材を活かし、季節に寄り添った料理を提案している。料理教室や菜園での野菜づくりも手掛け、幅広く活躍中。著書に『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(プレジデント社 )など。

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photo=Ryo Yonekura
text=Yue Morozumi(euphoria factory)


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